まだまだ日中は暑くて、夏物から変えることができずに、暑い日を過ごしていますが、それでもクーラーを消して過ごせる時間が少しづつ増えてきているかもしれませんね。 となると、早速に秋づくし・・・でも気象状況は相変わらず不安定ですから、予報士のようなことは言えません。真夜中、雨音で目覚めることが多い夏でした。朝になると止んでいるのですから、日中の行動に支障がなく、庭や、花壇の朝晩の水遣りをしなくてもよく・・・グランマは、文句を言っているわけではないのです。ただ、いつもの夏、いつもの秋へ向かう流れのようなものが明らかに異なって感じられることに、一抹の不安を感じているのです。
とか申しておりますが、気分は向秋。夜のなると何気なく本を開いています。この頃は萬古焼に関連した書物が多いですね。どうしてかというと、皆様が、
「館長、これ知っとる?」
「館長、これ読んだかな?」
とかとかと書物が届くのです。ありがたいことです。ばんこの里会館の事務所の私のデスクの右側の引き出しは、皆様からの「勉強せいや!!」というお声と書籍・雑誌・カタログ・パンフレットなどなどでいっぱいです。ちなみに、先週は三重県の陶芸に関わってこられた人物の列伝を読破。もちろん、知らないことのみ多かりき。すっかり力が入り、肩が凝りました。
黄色の付箋は、萬古焼と書かれている人物の項にとりあえず貼ったわけです。これから精読です。時間はあっという間、ですからね。
ところが、昨日来、ばんこの里会館ではちょっとしたブームが起こっています。「やきものマイスター」という資格があるのですが、その資格をみんなで取得しよう、という声が上がっているのです。
この資格をとったからと言って、何がどう変わるというものではないのですが、資格を取るためには試験があり、試験に合格するためには、当然、試験勉強が!!で、みんなのいうことをまとめると、この際、知っているつもりでいても、知らなかったり、正確な知識でなかったり、色々だろうから、このばんこの里会館に携わっているメンバー全員、ちょっと、気合い入れて勉強してみない?!やきものについて。ってことらしいのです。
それは良きこと!!季節も秋。試験を受ける受けないはともかく、勉強をし直すということは大賛成なり。
「ック
やきものマイスターの資格試験を受けるために、ぜひ参考にして勉強してください、と渡されましたのがこの本です。130ページの本です。
この本の発行は「陶器の日」事業4団体協議会
ということですが、そもそも、「陶器の日」何?ここからでした、私は・・・
陶器の日とは
毎年10月4日は「陶器の日」だということを
ご存知ですか?
古代日本で、はじめて
釉薬をかけた陶器が焼かれました。
当時はこれを「陶瓷(とうし)」と読んでいたため、
その語呂合わせから10月4日を「陶器の日」としました。
ということが裏拍子に書かれていました。
「ふう〜ん」
ですよね。
日本の焼き物は、古くから全国各地で焼かれ、その技法や装飾、
用途において多種多様な文化を育んできました。日常の食器として
はもちろん、土鍋などの調理器具、花瓶などのインテリア、浴槽や手
洗い鉢などの用具、観賞用の美術品に至るその豊富なバリエーションは、世界に類を見ません。われわれは、このような貴重なやきもの
文化を後世に受け継いでいく必要があります。
この「やきものハンドブック」は、やきもの文化を後世に伝える人を増やすとともに、やきもの業界で従事する方に、普段の仕事で役に立てていただくことを目的としています。また、多様なやきものの中でも、特にわれわれの生活の中で普及しているやきものに焦点を当てて、その種類や呼び名、素材、装飾、製造工程、技法、歴史などを説明するほか、各産地のやきものの特徴などを紹介しています。
さらに、やきもの業界が現在抱える課題についても取り上げ、貴重なやきもの文化が絶えることなく後世に継承していくにはどうすれば良いかを問題提起しています。
やきものの製造や開発に携わる方、販売に関わる方、やきもの好きな方などにこの本を手にとっていただき、やきもの文化の魅力をより深く知るきっかけとしていただければ幸いです。
で、中を開いて見ますと、「歴史と各産地の特徴」が最後の章ですが、52ページから125ページ。産地別には、美濃焼(8ページ)、瀬戸焼(7ページ)、常滑焼(7ページ)、萬古焼(7ページ)、信楽焼(7ページ)、九谷焼(7ページ)、京焼・清水焼(5ページ)、有田焼(7ページ)、波佐見焼(7ページ)、とあります。さらに、その他の産地として益子焼、笠間焼、越前焼、伊賀焼、丹波立杭焼、備前焼、萩焼、砥部焼、が120ページから123ページまでで収められています。