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今だからこそ57 四日市萬古焼史 付記1


 

♦️  陶芸協会発足

  萬古焼は、二つの観点から御覧願いたいと本書発刊について、はじめのご挨拶として申し上げましたが、その一つの流れが美術工芸品的作家、二百四十数年の伝統の中に、陶芸の作家たちは、各人が各様に特技を持ち、現在その作品も数多く残ってるいる。又現在その特技を伝承している二代目、三代目もいる。

  新しい技法を見出し、独自の作風を作り出してもいる。その陶芸家による四日市のまとまりは今までにも試みは何度かあったようであるが、昭和54年に於いては、四日市萬古陶芸協会として発足し、47名の会員に成長、互いの交流又研修を行い、協会展も催されている。叉その他の事業も順次計画され、四日市萬古焼の大きな発展の一役を担っている。

 

 

♦️栄誉に輝く受勲を授与された人々

 

一、 熊本貞治郎氏    明治28年2月23日 生

 

 大正6年より昭和48年の長期にわたる萬古陶磁器業界功労者として。

   昭和38年4月29日   黄綬褒章授賞す。

   昭和41年4月29日   勲五等瑞宝章授賞す。

   昭和48年10月11日  従六位に叙せられる。

   昭和48年10月11日  78歳にて没す。

 

 

 

 

一、山本禎三氏       明治33年8月10日 生

 

 大正10年より昭和45年の長期間萬古陶磁器業界数々の功労者として。

   昭和40年4月29日    黄綬褒章授賞す。

   昭和45年11月3日    勲五等瑞宝章授賞す。

   昭和46年11月23日    県民功労賞授賞す。

 

 

 

 

 

一、笹岡鉄男氏        明治42年5月1日 生

 

 昭和4年より昭和39年の長期間萬古陶磁器業界数々の功労者として。

   昭和44年9月1日     正六位勲五等授賞す。

               双光旭日章授賞す。

   昭和44年9月1日     60歳にて没す。

 

 

 

 

一、鈴木清一氏     明治43年1月20日 生

 

 昭和10年より昭和46年の長期間萬古陶磁器業界数々の功労者として。

昭和46年4月2日     黄綬褒章授賞す。

昭和54年2月2日     従六位勲五等瑞宝章授賞す。

昭和54年2月2日     65歳にて没す。

 

 

 

一、山本忠太郎氏    明治24年10月12日  生

 

 温厚着実な努力家で、氏は今日の萬古焼の基礎を築いたもので、特に氏が余熱利用の素焼窯の設計は、二回焼きを一回焼きにさせ、生産の上昇と燃料、人件費の節約等その功績は極めて大きく、又、昭和20年6月戦災復興に対して自己の罹災を顧慮せず、業界復興の端緒を開いた。氏が自営以来46年間に築炉した窯は五百余基この甚大なる功労者として。

昭和46年11月3日     勲七等青色桐葉章授賞す。

 

 

 

 

一、西脇庄太郎氏     明治41年3月27日 生

 

 昭和2年より昭和50年の長期にわたる数々の萬古陶磁器業界の功労者として。

昭和50年4月9日      黄綬褒章授賞す。

 

 

 

 

一、伊達季雄氏      明治42年5月13日 生

 

  昭和21年より昭和51年の長期にわたる数々の萬古陶磁器業界の功労者として。

 昭和51年3月31日    黄綬褒章授賞す。

 

 

 

 

一、伊藤泰一氏      明治38年1月25日 生

 

 昭和26年より四日市市議会議員として、市の行政と共に、長期にわたる萬古陶磁器業界の発展に寄与する。

  昭和51年4月29日    勲五等瑞宝章受賞す。

 

 

 

 

一、森 忠明氏       大正5年3月12日 生

 

昭和13年より昭和52年の多年にわたる数々の萬古陶磁器業界の功労者として。

  昭和52年3月       藍綬褒章授賞す。

  昭和52年8月24日     正六位勲五等双光旭日章授賞す。

  昭和53年8月24日     61歳にて没す。

 

 

一、山本俊二氏        明治38年瀬戸市に生る。

 

  昭和30年四日市市議会議員、昭和34年三重県議会議員、以来昭和46年の間3期、この間数々の萬古陶磁器業界の功労者として。

 昭和54年4月29日       勲五等瑞宝章授賞す。