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日本の文様 もう少し 


ようやく秋めいてきました。桜並木の紅葉が半分程度染まってきていると言うのがこの地の秋模様でしょうか。縁あり関わりができました方々と朝から市内の真ん中、とも言える公園に出かけました。天候のせいもあるでしょうが、まだ秋の始まりとしか感じられませんでした。少し歩くと汗ばむ程度・・・やはり秋。

 

秋つながりでもう少し日本の文様を紐解いてまいります。

 

武蔵野(むさしの)

 萩や尾花、女郎花などの秋草が一面に生い茂る野原である武蔵野の風景と高い山がなく遮るものがなく見える月を月は草より出でて草に入る」と和歌などで詠まれてきました。この侘しさを伴う風景を叙情的な文様にしています。

 

 

 

 

 

 

 

菊割(きくわり)

   菊の花をモチーフに、菊の花弁のような形に仕上げます。

   中国の士君子のうちの一つである菊は君子を象徴する花で

   それが日本にも伝わり、器の題材になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

千鳥(ちどり)

  千鳥が波を飛ぶ姿に「荒波と一緒に乗り越える」という意味がふくまれることから、、勝負祈願や家内安全に良いとされている。万葉の時代から親しまれてきた縁起柄である。

千鳥=千取理に通じ、勝利と豊さを表している。鳥の種類ではなく、水辺に住んでいて群れで飛ぶ小鳥の総称。勝運祈願・目標達成の意味として用いられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松(まつ)

 松の緑色は常盤色であることから常盤木と呼ばれている。松は常盤木の代表的なもの。厳しい冬の寒さに耐え式を通じて緑を保ち、あるいは千年の歳を保つとして長寿と節操の象徴。

「威厳」・「長寿」・「子孫繁栄」の意味が込められた松は吉祥樹とされ、文様は慶事ばかりでなく一年中用いられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳凰(ほうおう)

 古く中国では龍・麒麟・亀・鳳凰をめでたい時に現れる天の使「四瑞」と呼び尊ばれました。

 鳳凰は想像上の瑞鳥で、名君が出て天下太平の時に現れると言い伝えがあります。

 鶏のようなトサカと、五色の羽と長い尾が特徴的な文様です。

 正倉院の宝物にも多く見られ、飛鳥、奈良時代の特徴でもあります。

今回の文様は、結構 暮らしの中で身近く観る、触れることの多い柄がありました。到来物には縁起柄が多いのだ、吉祥柄とも言える文様のあしらわれた器も結構戸棚にあるような。名前を知り、曰くを知ると親近感がアップしますよね。なんだか今までより大切にしていきそうなグランマであります。