この季節になると、必ず言ってしまうのが
「三寒四温」
文字通り。
本日は寒なり。
さて、日曜日に受講しました 「ばんこの里体験講座」のご報告です。
「ほうろくとひとしずくの時間」と題した体験講座は、
水沢お茶農家さんのかぶせ茶講座
萬古焼窯元藤総さん 炮烙急須でお茶を焙じる
2本立てでした。
ひとしずく ってなんだろう???
一人用のお急須。
特徴は 蓋が無いこと。
なぜ蓋がないのか???
見たときから疑問符でいっぱい。
この写真は、かぶせ茶を入れ、冷ましたお湯をいれ茶葉が開くのを待っている図です。
そもそも、この急須はこどもたちに、お茶に親しんでもらうため開発されたとのこと。
「は~~い、お湯を入れたら なかのお茶がどんなんになっていくかみてましょうね~~」
と言って、こどもたちに急須の中をみさせるそうです。
「あっ、動いとる~~」
「ほんまや、おっきくなっとる~~」
「葉っぱ、開いとる」
などなどの 騒ぎになるそうです。
蓋がないのはそれだけが理由ではなく、
お茶を茶碗に注ぐとき、急須を 振らないようにするためにだそうです。
最後のひとしずくまで おちゃを出し切りたくて、皆 急須を揺すりますが、
お茶は、絶対にゆすってはいけないのだそうです。
なぜなら、茶葉が壊れるから。
お茶は、平坦な葉を撚ってあのお茶のかたちにします。
乾燥した茶葉を、お湯で生に戻していく過程でお茶の味、風味がでるわけです。
揺すると、茶葉が壊れて、ちっちゃく壊れた茶葉のかすは、お茶に混ざって色を濃くします。
お茶は一煎だけでなく、上手に淹れますと二煎、三煎と楽しむことができます。
茶葉が壊れると 二煎、三煎のお茶の風味が損なわれることに。
人は、お急須に蓋がないと、絶対と言っていいほどお急須を振らない、揺すらないそうです。
お茶を淹れる時に、お急須を揺すらないようにするために、蓋の要らないお急須としてひとしずくを考案したとのことです。
これは、うろこ1枚
で、で、で、ちょっと汚っぽいですが、上の写真をご覧ください。
三煎までお茶を淹れたあとの緑濃い開き切ったかぶせ茶ですが、
ひとしずくの中から取り出して、ポン酢でいただきました
これは二枚めのうろこ
十分においしいのです。ちょっと味の濃いホウレンソウ。
このひとしずくは、デザインも洗練されていて 小さくて可愛く、
私が喫茶店やっていたら、メニューにするな、
「四日市 かぶせ茶 ひとしずく」
第二弾の講師はひとしずくの窯元藤総さん。
この写真は ばんこ焼産業の顧問をしていただいている吉野さんが体験講座に参加してくださり、私の後ろのテーブルで、楽しそうに焙烙急須でお茶焙じをされていましたところを、パシャリ!!
ほうろく急須は、耐熱陶土を使って作陶した直火オーケーの急須です。
安全のために 持ち手が長くなっていて、見た感じはちょっとユーモラス。
誰でもすぐに、簡単にお茶を焙じることができます。
左が焙じる前の茎茶。
右がほうろく急須で焙じた茎茶。つまり焙じ茶ですね。
お教室いっぱいに 香ばしいお茶の香り・・・・・・・・・・・・・ほっこり。
ちょっと古くなったお茶などの活用、香ばしさを楽しむ時間をいただいたようで
幸せでした。
うろこが落ちました ばんこグランマ数馬でした