W&S 100Bloger発掘プロジェクト
Skip to content

萬古焼の粋 特別展 40 萬古焼ブランド、土鍋・耐熱陶器 1


前回の海外へ向けての陶器たち・・・・愛くるしいものも多々あり、ノスタルジックであったり、微笑ましく笑みを浮かべながらの写真アップになりました。今でも、あったらいいのになあ、とも思ったりのグランマでした。

 輸出陶器の後は、皆様によく知られている土鍋をはじめとする萬古焼ならではの調理器具、耐熱陶器です。

私は何度も言ってしまいますが、縁あってこのばんこの里会館に勤務するようになるまで、萬古焼のことを、良さを、すごさを全く知りませんでした。

1973年4月に東京から四日市へ引越しをいたしました。

当時は、たまり醤油を知らず赤味噌を知らず、言葉は元より暮らし文化の違いに戸惑ったことを記憶しています。

萬古焼のことはどうかと言うと、相方の同級生とか友人にいわゆる萬古焼屋さんが何人かいらして、そのつてで、問屋さんの倉庫に行かせてもらったりしたこともありました。が、私には、磁器と陶器の違いがわかるくらいで、萬古焼が、どのような焼き物なのか・・・・・ということは、全くわかっていませんでした。

2014年6月(四日市市民になって41年目と1ヶ月)好奇心もあり、私が40年仕事をしてきたことの経験が少しでもお役に立つことがあるのなら、とお引き受けしたこの仕事ですが、何もわかっていないのでは、情報発信はもちろん、何一つ仕事ができない、学ばなければならない、と強く思った次第です。

手当たり次第に関連書物を読んだり、データーを見たり、していましたが、ばんこの里体験講座という教室があることがわかり参加することにいたしました。

6月21日土曜日「萬古急須でお茶を飲もう」という講座があり、とにかく申し込み、一受講生になって受講しました。

お茶いれ講座なんて・・・・それもお煎茶・・・私はお茶淹れに自信を持っている67歳でした。

が、先生に教えて頂いたとうりに淹れたお茶を一口飲んで、驚き・・・いえ、驚愕しました。

「美味い!!」こんなに美味しいお茶を私が淹れた・・・

窯元さんのレクチャーを聞き、焼き締め、紫泥急須の良さを教えていただきました。

7月12日土曜日  「防災土鍋でご飯を炊こう」 なになに 防災土鍋ってどんな土鍋????

その講座は、「防災コーディネーター」さんによる、被災したときに慌てずに、誰もがご飯を炊けること、を目指した講座で、南海トラフという、まだきてもいないのに、名前が付いている災害をまともに受けてしまうだろうこの地ならではの講座でした。

語り出すと長くなってしまいます。私はこのご飯炊き講座で、ノックアウト!!

長短時間で 美味しい、美味しいご飯が炊き上がりました。

蓄熱性の高い、耐熱陶器としての王道である、と・・・・・

こんなに優れた調理器具、解ってもらえたら、エンドユーザーにどれだけ喜ばれることか・・・

解ってもらいたい、使ってもらいたい、その日からの私の信条になりました。

前置きが長くなりましたが、特別展示「萬古焼の粋」、ようやく萬古焼が誇る耐熱調理器具、割れない土鍋編です。

12章 萬古焼ブランド、土鍋・耐熱陶器

研究・開発60年の実績 国産シェア約80%の信頼

従来の土鍋は粘土、またはシャモットを混ぜた陶土など耐火度が高く粗い土で作られていたが、、ガスコンロなど熱源の進化により耐熱性や強度を高めた土鍋が望まれるようになった。そこで萬古焼業界では耐熱性陶土の研究に着手し、ペタライトを使用した低熱膨張性耐熱陶土の開発に成功した。

この開発により「割れない萬古焼土鍋」は評判となり全国のシェアの大半を占めるようになった。

今や萬古焼は耐熱土鍋、耐熱陶器ブランドとして国内生産の80%を占め世界的にも認められているが、開発から60年近く経った今でも日々研究を重ねている。

285 赤楽土鍋<統制陶器>(昭和)

w240   d215  h 85mm

戦時中、統制陶器として作られた赤楽の流れをくむまだ耐熱土鍋が誕生する前の萬古焼の土鍋。

 

 

 

 

 

286 陶孫鍋<榊原窯業製>(昭和)

w 210   d 176   h 114mm

現代の耐熱陶器の主原料ペタライトが入った耐熱土鍋の先駆けである「陶孫鍋」と言われるもの。 

287 土鍋裏(刻印)(昭和)

w 295   d 252   h 81

土鍋の裏に「FIREPROOF]「OCEAN]などの時代を感じさせる刻印が入っている。しかし現代ではこの刻印が一つのデザインとして効果があるように感じる。

 

 

 

 

288黄流れ貫入土鍋<華月製>(昭和)

w 220   d 189   h 105mm

 

 

 

 

 

289 織部縄目土鍋(昭和)

w 360   d 320   h 170mm

 

 

 

 

 

290 刷毛目伊羅保土鍋<錦洋製>(昭和)

w 275   d 245   h 135mm

 

 

 

 

 

291 鉄絵井戸車土鍋(昭和)

w 271   d 238   h 120mm

 

 

 

 

 

292 荒松土鍋<華月製>(昭和)

w 271   d 238   h 120mm

 

 

 

 

 

293 芦絵土鍋<華月製>(昭和)

w 210   d 174   h 89mm

 

 

 

 

 

294鉄絵土鍋(昭和)

w 212   d 222   h 110mm

 

 

 

 

 

295 織部芦絵土鍋<華月製>(昭和)

w 235   d 211   h 152mm

 

 

 

 

 

296 織部伊羅保土鍋 (昭和)

w 236  d 219   h 111mm

 

 

流石に 萬古焼ブランド!!

きょうは、ザ 萬古焼土鍋の歴史 と言っても良いような流れですが、まだ皆様にもお馴染みの土鍋ちゃんが登場しておりません。

でも 多くのご使用をいただいている土鍋、割れない土鍋のルーツがあり、素敵な名前で呼ばれていることがわかりました。

「陶孫鍋」・・・・なんとも素敵な呼び方でしょうか。グランマ、ちょっと絶句しました。

名付け親さんにお会いしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.