300年の歴史を持つ萬古焼ですが、萬古焼独自の書籍はとても少ない!!と、10年前に着任した時に思いました。2014年のことです。
程なく、「沼波弄山生誕300年祭」として、業界内外に萬古焼のことを広く情報発信するイベントを行うことになり、いくつかの企画を立て、実行委員会を作りました。
この実行委員会の中に、萬古300th記念誌発行委員会が作られ、陶芸家内田鋼一氏監修で「ここはばんこ焼きのまち」が作られました。
と こうして書いていましても、なんだかとても懐かしい。
時間って妙ですね。萬古焼が生まれ、育ち、継承している町はこんな処ですよ、と語りかけるような優しい書物です。
この企画のコンセプトは、2018年は、陶祖の生誕300年であり、萬古焼の300年は、陶祖が20歳で開窯したのであるから、2018プラス20で、2038年である。
弄山生誕300から20年間、開窯300までを、「萬古300th」として様々な情報発信のための活動を行っていきましょう・・・
さらに、2018年には、手にすることのできる限りに、古萬古・有節萬古など、萬古焼として皆様に見て頂きたい作品を集めて、展示会を開催。その時の全てを写真に収めた 図録萬古300th 「萬古焼の粋」を発刊いたしました。
そして、本年、2038年までの BANKO300thの活動として、この2冊を、一人でも多くの子供達に読んでもらいたい、地元の誇りである地場産業に触れる機会を持って欲しい、という願いを込めて、四日市市の小中学校にそれぞれ2冊づつですが、寄贈いたしました。